建築後ある程度の時間がたって来ると屋根の上の瓦も傷みだします。
雨漏りがする、塗装などが剥げかけて瓦の傷みがある、家の中にシミがある、そろそろ屋根の手直しが要る時期が来ているんじゃないかと思われている方の中には「屋根のリフォームと言われても瓦の事は何も知らない(分からない)から不安」「何処に相談すれば良いか分からない」と言う方が沢山おいでになります。お客様から私共によくされる質問や、瓦の事で良くある質問をQ&Aでお答えしてみました。
どこに相談すればいいの?
当社加盟団体(一社)全日本瓦工事業連盟店には専門家が常駐しておりますので安心してご相談下さい。
(一社)全日本瓦工事業連盟では瓦屋根工事の管理者資格制度を設けており、正規に認定された者だけが『瓦屋根工事技士』に認定され、瓦屋根工事技士と『かわらぶき技能士(厚生労働大臣認証)』の両資格保有者に対し、瓦屋根の診断における専門的な知識と技術の講習を実施。当制度で正規に認定された者だけが、瓦屋根の状態を診断する『瓦屋根診断技士』の資格を有します。
どんな瓦があるの?
「釉薬瓦」あるいは「陶器瓦」と呼ばれる瓦や、「いぶし瓦」は粘土を成形し高温で焼き上げて製造されます。
「釉薬瓦」はその名の通り、瓦の表面に釉薬をかけて多彩なカラーを生み出します。いわば陶器の壺の瓦型です。「いぶし瓦」は、焼成の最終段階で瓦をいぶし、表面に炭素を主成分とする皮膜を作ることからこの名があります。両瓦ともに経年と共に多少の色変わりは有りますが再塗装などの工事は必要の無い瓦です。機能も見た目にも長期に亘って変わらず使用出来る最高級屋根材です。
三州瓦
愛知県の西山河地方で
製造されている瓦です。
- 三州陶器和瓦
- 三州陶器平板
石州瓦
島根県の岩見地方で
製造されている瓦です。
- 石州陶器和瓦
- 石州陶器平板瓦
淡路瓦
淡路島で
製造されている瓦です。
- 淡路いぶし瓦
- 淡路平板瓦
屋根瓦の耐震
(ガイドライン)工法
当社のお薦めする全ての和瓦・洋瓦には防災ロック機能が付いています。
(カラーベスト系スレートは除く)防災ロック機能は耐震、耐風効果を高め、飛散やズレを防ぎます。
- 棟補強金具に
防腐処理木を施工 - 左右棟のし瓦を
ホルマル線で結束 - ステンレスビスを
芯木に止め付け
防災瓦機能付の瓦を使用し、棟瓦に耐震工法を用いたガイドライン工法でリフォーム工事をすれば強い地震の揺れ、台風の大風にも安心です。
KMEWの「ROOGA(ルーガ)」はカラーベストの軽さと耐風性能を持ち合わせた瓦です。メーカー施工認定を受けたROOGAショップだけが責任施工し、現場で出た端材はリサイクルするなど次世代の事も考えた屋根材です。井野瓦工業の「リンクかる~が」などのように従来品の陶器瓦などを軽量化した瓦も出てきています。従来瓦の約15%位軽く作られています。
- 従来瓦
- 2.8kg/枚
- 約148kg+(葺き土など)/坪
- 井野瓦 リンクかる~が
- 2.4kg/枚
- 約127kg/坪
- ROOGAシリーズ
- 3.4kg/枚
- 約64kg/坪
従来瓦の場合4寸勾配以上の屋根勾配が必要でしたが各メーカーの研究開発により緩い勾配屋根でも対応できる瓦が出てきました。
KMEW コロ二アルシリーズ |
2.5寸勾配~ | 鶴弥 スパートライタイプⅢ |
2.5寸勾配~ |
---|---|---|---|
KMEW ROOGAシリーズ |
3.0寸勾配~ | シバオ 超低勾配用軽量瓦(J型) |
2.0寸勾配~ |
井野瓦工業 パーフェクト瓦 |
3.0寸勾配~ | – | – |
※上記の数値はメーカー発表の最低勾配の数値です。この数値を保証するものでは有りません。
また施工地域、屋根形状、流れの長さにより使用可能勾配は変わります。